斎藤その女(さいとう そのじょ、天明2年(1782年) - 慶応4年(1868年))は、江戸時代後期に活躍した女流俳人である。
来歴
大穴村(現在の千葉県船橋市大穴)の名主斎藤安兵衛家に生まれ、幼時から俳諧に親しんだ。夏目成美や田川鳳朗、鈴木松什に師事した。文政13年(1830年)夫が死去したため寡婦となり、50代以降は俳諧と念仏に没頭した。
文久3年(1863年)その女は、三山地区周辺の俳人を募り、二宮神社に句額を奉納した。この額は現在、船橋市指定有形文化財である。また、傘寿の記念に『憑蔭集(たのむかげしゅう)』という俳諧集が刊行された。この句集には、雀と遊ぶその女を描いた柴田是真(蒔絵師)の絵が添えられている。慶応4年(1868年)1月28日に87歳で没した。
墓標は大穴北の西光院にあり、船橋市指定史跡となっている。
斎藤その女に関わる文化財
- 船橋市指定文化財
- 斎藤園女等二宮神社奉納句額(船橋市指定有形文化財)
- 斎藤その女の墓(船橋市指定史跡)
出典
関連項目
- 二宮神社(別名寒川神社)




