清原 春光(きよはら の はるみつ)は、平安時代前期の貴族。内蔵允・清原深養父の子。官位は従五位下・下総守。
人物と系図上の位置
各種系図に内蔵允・清原深養父の子として「従五位下・下総守」の官位が記されている以外の経歴は未詳。弟に「深養父二男」の注記を持つ清原重文がおり、長男とみられる。
子に「梨壺の五人」の1人として著名な歌人・清原元輔、孫に清少納言がいる。元輔は歌人でありながら諸国の国司を歴任した受領でもあった。
一部の系図では名を「下野守・顕忠」としているが、岸上慎二は『大日本史』に清原元輔の経歴を「内藏允深養父孫、下総守春光子也」としていることを引用し、同時代で一字違いの正四位下・藤原元輔の父(富小路右大臣を号した従二位・藤原顕忠)と混同されたことによる誤りとした。岸上説を受け、現在では「春光」の名が正しいとする見解が有力である。ただし、一部の系図には春光・顕忠のいずれも名がなく、深養父を元輔の父とするものがある。
系譜
- 父:清原深養父
- 母:不詳
- 妻:高向利生の娘
- 男子:清原元輔(908-990)
- 男子:清原元真(?-968頃)
脚注
注釈
出典
参考文献
- 岸上慎二『清少納言』吉川弘文館〈人物叢書〉、1962年

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